本好き高円寺OLの読書日記。

東京都杉並区高円寺在住のOLが、できるだけネタバレしないよう、読んだ本の感想を投稿していきます。

東京都高円寺在住のOLです。読んだ本を、できるだけネタバレしないよう、紹介していきます。

沈黙

これを読んだのは確か高校生の時でした。

 

自宅に本棚がありまして、薄いから、これなら読めそうって思ったんですよね。

もともと絵本や児童書が好きだったのですが、さすがにもう高校生だから、難しい本の1冊や2冊、読めなきゃいけないって思っていました。

難しそうだけど薄いから読めそうっていうのが『沈黙』を読んだきっかけでした。

 

時は江戸時代。

キリスト教を布教するために日本に来た宣教師が主人公で、江戸幕府から迫害され、苦しむストーリーです。

 

もう、ずっと苦しんでいる。

薄い本の間じゅう、理不尽な迫害に苦しめられている。

救いがなさすぎてヤバい。

タイトルにある『沈黙』の主語は神様。こんなに迫害されて苦しんでいる宣教師がいるのになぜ神様はずっと沈黙し続けるのか。

 

 衝撃的でした。

だってこんなに苦しんでいる人がいるのに、だれも助けてくれない。

で、その苦しみをずっと1冊の間じゅう表現している。

こんなに苦しい物語があることにひどく衝撃を受けまして、本が好きになりました。

 

いや、本が好きになったというか、好奇心が駆り立てられた。

心がザラザラする感じが自分にとってあまりに新鮮だったのかもしれません。

物語って起承転結あるものと思っていたけどそうじゃないんだって。

こんなにザラザラしていていいんだ。って。

 

宗教についても強烈に興味を引きつけられました。

神様ってなんなんだろう、って考えたこともなかったんで。

 

そんなこんなでわたしにとって読書をするきっかけになる大きな1冊となったのでした。

 

薄くて濃い本探している人がいたらおすすめしたいです。

ただ、遠藤周作の本でおすすめを聞かれたら『海と毒薬』と応えるようにはしています。

 

不機嫌な果実

林真理子さんの不倫を題材にした一冊。

 

報われない話が好きです。この話はどうだろう。

 

主人公の麻也子は32歳の既婚者。子どもはいない。夫と二人暮らし。不倫をキッカケにいろいろ環境が変化していき、すこしゾッとするような結末が待っている。

 

女の本音というかドロドロした部分とかめっちゃ書かれていて、読みたくない人は読みたくない物語だと思う。自分に都合のいい女の本音ってたぶんこんな感じだけど。認めないだけで本心は大して変わらない人も多そう。

 

幸せってよくわからない。

人生も長いから何があるかわからない。こんな風に自分勝手に生きていくとどうなるのかなぁ。

 

スピンオフも読んでみたい。そのほかの登場人物目線で書かれたやつ。

 

芸術家の生活力はどれほどか

私は芸術、、とはいわないけれどもクリエイティブ系のお仕事をしています。企画系です。

 

この間もちょっと自分なりにいい企画ができて、会社ですこし褒められたりもして、とても気持ちが良かった。

 

でも、生活力が低い。

 

料理はできる。掃除は好きだ。片付けも人並みにはしている。でも、毎日コンスタントにそれらをこなせるかというとそうではなく、週末とかちょっと暇な朝が訪れたら、気分が良い時のみパフォーマンスよくそれらをこなすことができる。

 

でも、家事って質より量じゃないですか。ひとつひとつの品質よりも、頻度が大事。お皿をひとつピカピカに磨く能力ってそんなに要らない。その作業が発生する頻度ってもう決まっているわけだから、やるべきときにこなすこと。家事は、自分の気分が高まるのを待ってはくれない。

 

段取りよく、毎日、コンスタントにこなすのが家事。それをできる人は自己管理能力が高い人だと思う。段取りを考えてその通りにこなすことができる人。自分が突発的にやりたいこと、たとえばこんな風に朝からブログを書くことなんかせずに、目の前のお皿を洗える人。

 

テレビで画家が取り上げられていた。ステキな作品を仕上げていた。話す言葉の端々に作品に対する愛が込められていて、心にグッときた。

 

でも、この人が結婚しているかどうかは分からないけれど、日頃の家事は全て奥さんやってるんじゃないかな?っていう思いがこみ上げてきた。

 

その人がどう、とかじゃなくて、世の中でこういう風にメディアに登場する人には才能がある。才能にはいろんなものがある。私が企画という日頃の職場で見てきた中で、いわゆる発想力が豊かでクリエイティブな人は2回離婚していたり、会社にいつ来るかわからなくていつも飲み会ばかりやっていたり、借金取りに追われたりしていた。

 

自己管理能力の高い人だって才能がある。それはでも、テレビではきっと放送されない。

 

世の中は、自分の気持ち関係なくコンスタントに目の前の仕事をこなせる人に支えられている。

 

でも、それを裏切って不倫とかする人もいる。

浮気型の読書法

私は一度にたくさんの本を読んでいます。

 

2〜3冊のことが多いですが、ときには5冊くらいの時も。

 

ビジネス書+小説

 

にするようにしていますが、なんか読みたい本が一気にドドドっと重なる時があって、

そういう時は、

 

ビジネス書×5冊

 

とかになる。

小説は不思議と複数重なることは少ないかもしれません。

エッセイはあまり読まないかもしれません。

 

本の読み方は、だいたいはAmazonで購入。自宅にするとなかなか受け取れないので職場に届けてもらうことが多いです。

 

中古があれば中古だし、なければ新品。

 

本棚がいっぱいになってきたら売ります。本棚は増やさないように気をつけています。

 

本棚を整理するときに、捨てるか捨てないか迷うんですが、やっぱり捨てられない本があったりします。

 

『沈黙』

『海と毒薬』

クライマーズハイ

アダム・スミス

 

あたりが鉄板。

 

アダム・スミス』は経済学の本なので、いわゆる学術書なんですが、

人が幸せに暮らすためにどうしたらよいか?を考えている様子がわかって面白いです。

細かい部分はちんぷんかんぷんですけどね。

 何回か読めばいつかきっとわかるんじゃないかと思って大切にしている。

 

 山口真由さんの『東大首席弁護士が教える「ブレない」思考法』だったと思うんですが、

山口さんは繰り返すのが得意なんだそうです。

同じ箇所を何回も繰り返し読むのが苦じゃない。7回読めば暗記できるって、書いていらっしゃった。

 

また、林成之さんの『脳に悪い7つの習慣』という本にも、

たくさんの本を読むよりも、同じ本を何回も読んだ方が脳にはよい、と書いておられた。

 

小さな本棚に少数精鋭を残し、その本を7回読めば、なにか身につきそうだなと思っている。

7回読むほど好きな本に出会えたらね。

 

 

金持ち父さん 貧乏父さん

今回紹介するのは…

『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著、白根美保子訳、筑摩書房

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私、全然、お金持ちになりたいって思ったことがありませんでした。

お金持ちになるために頑張るくらいだったら、

今、自分の手元にある小さなこと、ささいなことに幸せを感じて、そういうものを大切に生きることができたら、より効率良く幸せになれるんじゃないかなって。

お金のために頑張るってすごく無意味だなって、ずっと思っていたんです。

 

 そういう考えも良いと思うけど、

お金の儲けかたを知らないで「お金持ちにならない」って言うのは食わず嫌いと一緒なので、

お金持ちになる方法や、お金持ちになりたい人の考えを知った上で、

それでも「自分はお金持ちを目指さない」って言える方が、人生豊かなんじゃないかなぁ、と今は思います。

 

ラットレースというボードゲームを売るための説明書として発売された、

マーケティングツールとしての側面もあるとされる本ですが、

「お金」についてすごく考えさせられたので良い本だと思います。

ジャンルは「ビジネス書」ですかね。

この本はどんな本か?

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表紙をめくったところにも書かれていましたが、この本は「お金持ちになるにはどうしたらいいか?」を書いた本です。

金持ちになる秘訣、金持ちであり続けるための秘訣を知りたければ、この本を読むことだ。そして子供たちにもこの本を読ませること。そのために必要とあれば、お金を餌にしたっていい(マーク・ビクター・ハンセン)

 

著者のロバート・キヨサキさんは、幼少期に経営者の「金持ち父さん」と出会います。

金持ち父さんは、ロバート・キヨサキさんの実の父親「貧乏父さん」と言っていることや考え方が全く違います。

「金持ち父さん」から教わったことをベースに、「お金持ちになるために大切な心構え」を説いていくのがこの本です。

 

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この本の面白かったところ

「お金持ちになる」のは悪いことではない、と言い切っているところが、自分に今までにない価値観で面白かったです。

 

こんなエピソードがあります。

「ベストセラー作家になりたい」というライターに、

金持ち父さんが「あなたはセールスとマーケティングを学んだら良いでしょう」

とアドバイスをするのですが、

ライターは怒って「私にセールスやマーケティングを学べというのですか!?私はプロのライターだからそれらを学ぶ必要はない」と。

 

金持ち父さんは「最優秀文学賞」をとるのではなく「ベストセラー作家」になりたいというから、そうアドバイスしたのに……。

 

どうでしょうか。

私たちが専門職だったとして、セールスやマーケティングを学べ、と言われたら自分も腹がたつでしょうか。

 

セールスやマーケティングを学ぶことで、たくさんの人に届けられる本をかけたらそれは意味のあることだと私は感じました。

 

金持ち父さんは、 お金を産むものが資産、お金を産まないものは負債である、と言い切っています。

「資産」を増やすことが大切なのです。

 

お金を生まないライティングスキルは「負債」なのです。

 

この本を読んだきっかけ

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私がこの本を買ったのは今から1年ほど前だったと思います。

ブックオフで310円で売っていたので、

「有名な本だし、買ってみるか…」くらいのテンションで買いました。

 

で、買ったのは良かったんですが、案外文字が多くて、

結局読み終わったのは最近。1年かけて読んだ格好です。

 

文章は読みやすくて、内容も「自分語り形式」で進んでいくのですが、結構、長いです。

でも、時間をかけてでも最後まで読みきった方が、良い気がします。

 

同じことが何回も出てくるので、それでやっと身につくというか。 

おわりに

 お金を稼ぐのは悪いことではない、お金持ちになるのは悪いことではない。

それを知った上で、さらに身の回りのものを大切に暮らせたら、その方が豊かな人生になりそうではありませんか。

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金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

 

 

 

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

 

 

 

 

 

 

 

はじめまして。自己紹介

東京都杉並区高円寺在住のアラサーOLです。

 

読書が好きで、週に1〜2冊ほどのペースで本を読んでいます。

高円寺は古本屋が多くていいですね。

 

自分が過去にどんな本を読んだのか、

その本を読んだ時に何を感じたのか、

記録しておきたいと思い、ブログを始めることにしました。

 

好きな作家は遠藤周作さん、東野圭吾さん、山崎豊子さん。

 

小説は人から勧められたものや、賞を受けて話題になったもの、

ビジネス書は仕事をしながら気になったもの、会社にあったもの、

ノンフィクションは人から勧められたりしたもの、を読みます。

 

読書の媒体としては、

紙:kindleiPhone):ibooks(同)=5:4:1

という感じです。

 

読書環境は、通勤時間がメインで、

ランチや仕事の移動中、休日に読むこともちょいちょいあります。

 

私の読書歴は次の通りです。

 

幼少期:絵本

小学校高学年:絵本+児童書

中高生:絵本+児童書+ラノベ?(『キノの旅』など)

大学生:文庫本

社会人:文庫本、ビジネス書、ノンフィクションなど ←今ここ

 

好きな作品は『沈黙』、『沈まぬ太陽』、『クライマーズハイ』、『白夜行』。

読後感がザラザラしている作品が好きです。

苦手な作品は伊坂幸太郎さん。伏線が綺麗に回収される感じがあまり好きではありませんでした。

 

本ではありませんが、金田一少年の事件簿も好きです。

 

できるだけ長く続けられるように、ゆるゆる運営したいと思います。

 

どうぞ、よろしくお願いします。

 

kouenjiol